女性プログラマーのその後

女性のIT関係への就職は以前より増えましたが、まだ少なく感じます。特にプログラマーは少ないです。
しかし世界最初のプログラマーはイギリスの女性でオーギュスタ・エイダ・キングという方ですし、1970~80年あたりではプログラミングは女性のほうが適しているとまで言われていました。女性の方が細かい作業に対する忍耐力があったり、素直なプログラミングをするという評価があったようです。実際、当時は大半を女性が占めていたそうです。それから後、何故か女性プログラマーは減少し、今は少しずつ増えてきたところでしょうか。

女性プログラマー人口が少ないというのは、結婚出産などで退職した場合に復帰が難しいところにあります。そのため出産・育児休暇を取って復帰を目指す人は少ないようです。つまり女性プログラマーの職業生命は、そこで復帰をしない選択で終わってしまうので女性プログラマーがますます少ないということになってしまいます。
中には子育てをしながらプログラマーを続ける女性もいますが、今や男性社会のプログラマーの中で、力仕事こそありませんが結構過酷で体力も必要な仕事なので、確かに産後すぐフルで働くには辛いものがあります。保育園に子供を入れて育児就業という手もありますが、そういった時間だけでは出来る仕事がかなり限られてきて、プログラマーとしてはジレンマとストレスに苛まれてしまうというケースが殆どです。家族の協力を得てそのハードルを越え、子供が成長しきるまでの我慢を重ねて努力していかなければ、その先はないのです。

ともあれ、女性が育児をしながら仕事をするのは、どの職業であっても大変であったり難しいところがあります。
せっかく仕事に復帰しても、時間が短く思うように仕事ができなかったり、休むことができないのに子供が体調不良になったりするので、女性プログラマーの人の中でも、割り切ってプログラマパートして働く人もいます。常に勉強しながら進むIT社会の中でプログラマーも例外ではありませんが、プログラムパートは努力をしてもそれ以上でもそれ以下にもならないというところが、すでにプログラマーとして一線を走ってきた人に躊躇させるのです。

パートではなく、自営業(SOHO)で仕事をする女性プログラマーも多くなりました。
子供がまだ昼寝をたくさんしてくれる時期はPCに向かう時間もある程度確保できますが、そうでないとまとまった仕事は一日家に居てもできません。保育園へ子供を入れて自宅でプログラミングすることになります。咄嗟の子供の発熱などに対応できるので、ここは有利です。ただし、クライアントを探すところから納品請求まで、自己責任で完結していくのでちょっとドキドキするところや迷うところが出てきたりもします。仕事が継続して無かったり、怪しいなと思うクライアントなどに出会ってしまって「勉強になったと思おう」ということも出てくるでしょう。
しかし、手に職がある女性プログラマーは、そういったことも経験しつつ水面下でしっかり自分のプログラマー人生を歩んでいるのです。

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