コンピューター時代が幕開けした1960年代のアメリカでは、女性のコンピューター技術職者は少なくありませんでした。
その後もプログラミングは女性の仕事と見られるほど就職は多かったのです。しかしその後、女性が理数系を選ぶ人が多くなっても、コンピューター技術職に携わる人が減少しました。そしていつの間にか男性中心のイメージがあるIT業界になってしまったのです。昨今では日本でも、給料の良さや求人の多さに女性も集まりつつありますが、それでもあまり目立ちません。
女性システムエンジニアが目立たなく感じるのは、一つに勉強会というものがあるのかもしれません。IT業界では勉強会が盛んに行われていますが、そこに女性はとても少ない。数が少ないということもあるかもしれませんが、女性が参加しづらいということがあるようです。
「どうぞ気にせず参加してください」と言われても、男性ばかりのところにポツンと入っていくのは勇気がいる女性は多いでしょう。男性ばかりの集まりに行けば当然「女子がいる・・・」という目線になります。
そこで女性は女性の勉強会を開いていたりします。
でも本当は、男女関係なく技術を吸収したいニーズは高まっているのです。ではどうやったら男女混合勉強会がスムーズに開催できるのでしょうか。
一つは、女性枠を取っておくことです。人気の勉強会は早い者勝ちのようになってしまうので、アンテナを張りづらい女性が入れない場合があります。もう一つ、休憩時間はちょっと多めに。男性と違って休憩時間は「ちょっと一服」だけの時間ではありません。トイレも男性より時間がかかることを考えると、休憩5分とは女性には有り得ないでしょう。
男性だけの内輪で盛り上がってしまうのも、入って行きづらいですね。女性は横の繋がりも大切にしたいので、勉強ばかりでなく広い話題でネットワークを広げていきたいところです。
さらに、これは言語道断ですが、参加した女性の質問したことに対して「そんなことも知らないの?」という言動は厳禁です。質問されたら丁寧に分かりやすく回答する。どんなにその分野に詳しい人でも、回答する相手を上から目線で見てはいけません。それは女性にだけでなく、全般に失礼にあたります。勉強会はその技術が一人歩きするものではなく、あくまで人と人の集まりであるというスタンスが女性を集めるでしょう。